大地の家
「地域風土」と「文化継承」

計画地の岡崎市は「石都」と言われ、庵治(香川県)、真壁(茨城県)と並び「石の日本三大産地」である。 良質な花崗岩(宇寿石)が採れたことから、城下町の整備に始まり、その後地場産業として墓石、石燈籠、彫刻などで栄え、400年以上の歴史を持つ「石の街」として発展してきた。

しかし時代のニーズは変わり、墓離れ、庭離れが加速。生産量は減少傾向をたどり続けている。また超耐久消費材である点も市場拡大に繋がりにくく、廃業せざるを得ない業者が多い。

採石場を視察した際、切り出されたまま長年放置され続け、苔むした石が山に散在していた。時を経た風格を醸し出しているこの山の風景をそのまま敷地に再現できないかという思いで計画を始めた。


地場産業を活かし、石のまちなみを作っていく事で、地域文化の継承と衰退しつつある産業の活性化に繋がればという思いで計画を始めた。