大地の家
© 笹の倉舎 / 笹倉洋平
<住み手の感想>
道路を行き交う人からは植栽で室内が見えない為カーテンをせず、山の中で過ごすように木々に囲まれて暮らしています。春には様々な花が咲き、やがて新緑の芽吹きが始まり、日々蕾の変化を楽しみながら観察しています。つがいの野鳥が水鉢にやってきたりもします。大きな窓からは爽やかな風がそよぎ、とても心地良く感じます。梅雨は苔が美しく輝き、しとしとと降り続く雨に趣を感じるようになりました。夏になると中庭の木々が強い日差しを遮ってくれるお蔭で涼しく過ごせています。虫が多いのではと仰る方がいますが、そんな心配はありません。台風の時は暴風雨を直接感じ取ることができるので迫力満点です。秋は隣接する小学校の銀杏や欅の黄葉を堪能しています。敷地内の落ち葉は掃除をせず、そのまま土に還し、山を散策しているかのように楽しんでいます。冬は中庭の木々が落葉し、日差しが深く差し込むのでとても暖かいです。息子に終の住処の設計を任せてから10年待ち続けましたが、新しい人生をまた一つ貰うこととなりました。大きなテーブルで孫たちと一緒に食事をしながら、四季それぞれの変化を楽しむ日々を有り難く思っています。