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モダンリビング創刊70周年記念連載「建築家に訊く、これからの住居」の最終回にて、編集部から取材を受け、インタビュー記事を掲載いただきました。「不便さと利便性の共存」をテーマにしてお話ししました。



また「これからの住宅に必要な7つのキーワード」の事例にて「大地の家」も掲載いただきましたので合わせてご高覧いただけますと幸いです。

京都鴨川建築塾は「住宅建築」の元編集長 植久哲男さんを塾長として、様々な建築要素を学ぶ、座学を中心とした講義を行う塾であります。今回、横内敏人先生からご紹介いただき第18期「京都鴨川建築塾」講師として、西村工芸の西村さんと共に登壇する機会をいただきました。


そして12月度は横内先生と京都鴨川建築塾のご好意で、特別に「公開講座」となりました。

その為、当日はたくさんの方にご参加いただきました。


お話をいただいた際には講義内容をどのように構成するか、とても悩んだのですが、千利休の教え「守・破・離」(しゅはり)を軸に講義を展開することに決めました。


「規矩作法 守り尽くして 破るとも 離るるとても もとを忘るな」

 守破離とは、物事を習得する上での段階を三つに分けた言葉


「守」 師匠の教えを正確かつ忠実に守り基本の作法、礼法、技法を身に付ける学びの段階

「破」 それまで身に付けた技や形をさらに洗練させ、自己の個性を創造する段階

「離」 さらに前進させ、自らの新しい独自の道を確立させる最終段階


私自身のこれまでの歩みに合わせて「守」「破」を説明し、そして今後「離」 を目指していきたいというお話をしました。

お蔭様で、今まで考えてきたことを俯瞰的に見つめ直すことができ、とても成長できたように感じます。



また急遽、横内先生が「大地の家」に関する考察スライドをご用意してくださいました。

その中で私が影響を受けた建築家アルヴァ・アアルトやルイス・カーンの影響を鋭く指摘くださっただけでなく、20年前に訪れた巨木が寺院を覆い尽くすカンボジアの遺跡群への類似性を指摘くださいました。それは私が意識的に表現はしていなかったものの、深く心に残る風景だった為に潜在的に追い求めていたのだろうと気付かされました。

それ以外にも「縄文的、ピクチャレスク、ロマン派の情念、反アカデミズム」などのキーワードで語ってくださいました。

そのような流れの末、最終的には「千利休」が一番近しい表現者だったのではないかという結論を投げ掛けてくださいました。奇跡的に私が準備していた講義の構成「守・破・離」とシンクロし、鳥肌が立つ展開でした。

とても視野の広い考察で圧倒されましたし、このような機会や考察スライドまでご用意いただいた横内先生には感謝の気持ちで一杯です。


そして事前準備やアドバイスをいただきました事務局の皆様にもお礼申し上げたいと思います。また、ご視聴くださった皆様、どうもありがとうございました。

昨年、大地の家を「第1回 日本建築士会連合会 建築作品賞」に応募し、一次審査は通過していたのですが、コロナの為に二次の現地審査が今年に伸びていました。



漸く1年越しに現地審査を終え、審査結果が「建築士会報 11月号」に掲載されましたのでお知らせ致します。






今回30年以上続いてきた「日本建築士会連合会賞」が刷新されて「日本建築士会連合会 建築作品賞」となり、設計カテゴリー毎に評価されるようになりました。

その4つのカテゴリー中、「住居・生活空間系の建物」で「優秀賞」を受賞しました。

そして各カテゴリーの優勝賞の中から「大賞」が1点選ばれるのですが、なんと「大賞」にも選定していただけました。


<入賞作品一覧>


<審査総評>


こうした審査において住居系は、一般建築と同じ土俵で比べると見劣りがちですが、高く評価していただき大変嬉しく思っています。現地審査では可児才介先生、菅順二先生にお越しいただき、お褒めのお言葉をいただきました。また菅順二先生には選評を寄稿いただきまして、ありがとうございました。


<大地の家 選評>


きっと横内敏人先生にも、ご支援いただき、大変お世話になったことでしょう。

ありがとうございます!


関わっていただいた職人さんはじめ、関係者の皆様と喜びを共有したいと思います。

本当にありがとうございました!



<追記> 日刊建設工業新聞社さんにご掲載いただきました。ありがとうございました。


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